天白区細口池公園スイセン復活プロジェクト 今年度の活動報告!

 天白区細口池公園のスポンサー花壇事業「スイセン復活プロジェクト」は今年度が3年目。
 このプロジェクトは、皆様からご協賛をいただいて、かつてのスイセンいっぱいの細口池公園の風景の復活を目指す取り組みです。

 今年度春。
 2017年、2018年と皆様のご協賛で9,200球の球根を植え付けた場所は、スイセンの明るい色と、サクラのコントラストがとても美しい風景となりました。たくさんの公園利用者が池の周りでたたずむ姿は、見ているだけで幸せそのものでした~。
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 今年度のプロジェクトの進捗をご紹介いたします。

3月29日  勉強会(プレ)
 美しいスイセンとサクラが咲く中、今年度の活動がスタート。
 単なるお花見・・・ではなく、開花状況や葉の茂り具合、生育環境の観察を行いました。どうしてこんなことを?というと、スイセン開花時の状況から、地面の下にある球根の状況を言い当てることができるようになりたい、というのが今年の目標だからです。
 下の写真は、2017年に同じように「フォーチュン」という球根を植えた箇所。明らかに花の付き具合が違います。地面の中の球根はどうなっているのでしょうか。

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 キャプチャ

※この時点でわたしの予想は、「葉がよく茂っている箇所は分球が進んでいる。」です。(理由はのちほど)

(スイセン豆知識)
 スイセンの球根は植え付けて3年ほどで、親球根から子球根が分かれます(分球)。これに対し、球根のばらし作業を行わないと、せっかく数が増えた球根が太っていくことができず、ひいては立派な花を咲かせることができなくなります。

4月18日・5月11日 花がら摘み・施肥・除草
 二ホンズイセンなどの品種のスイセンは花が終わると種を付けます。種をつけるのにエネルギーを使ってしまうと、球根の育成に影響がでるため、また、咲き終わった花は見栄えもよくないため、花がら摘みをしました。
 さらに、球根がよく育つよう、除草とお礼肥えをしました。
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6月20日 勉強会(第1回)
 いよいよ勉強会が本格的にスタートです。
 3月末の勉強会で観察した8つの観察区において、植えて2年目の球根の試掘を行い、球根と土壌の状況の観察をしました。
 開花状況、葉の茂り具合、生育環境と、分球の状況に関連はみられるのでしょうか!!
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 掘り上げてみると、観察区ごとに分球の状況にかなりの差がみられました。第2回の勉強会で、3月のデータと合わせて考察をすることになりました。

8月30日 協賛金の受付締め切り日
 25名13団体の皆さんから、昨年度を上回る239,930円の協賛をいただきました。球根現物のご寄附も300球ほどいただきました。
 協賛金の募集は今年度で最終の予定で、3年間で100万円を上回る協賛金をいただき、11,525球のスイセンの球根を購入することができました。
 来年度以降は植え付けた球根をいかに美しく咲かせるかというフェーズに入ります!

9月11日 勉強会(第2回)
 勉強会プレ・第1回で取ったデータからどんなことが言えるのか、スイセンの会の皆さんと考えてみました。
(1) 分球が進むと球根が肥えず、花は咲かずに葉ばかりが茂って日照不足に繋がり、どんどん花付が悪くなっていく

(2) 水はけの悪い土壌では分球が進んでしまう、また生育条件が良いところでも浅植えでは分球が進んでしまう


 どうやら来年度は、春に再度観察を行い、葉が茂りすぎている箇所の分球作業を優先的に進めていけばよいということのようです。また、新たに球根を植えつけるときは日当たりが水はけのよい箇所にしっかり深く植えれば、分球が進みすぎないということがわかりました。
 これで、来年度からの作業の見通しが立ちました。

※予想が当たりました(嬉)!スイセンの球根は実は葉が層状に重なったものなので、結果には納得でした。
 
 また、この日は、秋の球根植え付けに向けて、球根の植え方や土づくりについて復習しました。
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10月26日 球根の植え付け
 スイセンの会の皆さんのほか、地域の皆さんや学童の子どもたちのお手伝いもあり、総勢42名で約2,500球の球根を植え付けることができました。
 前日の雨のため、植え付け箇所の一部はレンコン畑のようでしたが、がんばりました!
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 寒い冬を越え、池の周り一面にたくさんのスイセンが咲くのが楽しみです。

 二ホンズイセン・キフサスイセンは年明け早々から、フレグラントブリーズ、フォーチュンは3月ごろから開花します。
 開花のようすは、また改めてお伝えしたいと思います!お楽しみに!!

担当:緑地利活用室
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