「まめなしのある風景 守山」事業「マメナシ剪定講習会」、「マメナシ観察会・秋」を開催しました
1.樹木医さんの指導による「マメナシ剪定講習会」の開催
6月に開催した「マメナシの講座」で要望の多かった、樹木医さんの指導を受けて
マメナシ保全のための剪定講習会を開催しました。
■日 時 平成28年9月29日(木)AM
■場 所 守山区雨池公園 池畔
■参加者 28名(講師含む)
■概 要 30年ほど前に植栽されたマメナシの周辺の樹木の伐採などを実施
■主 催 雨池ホタルの会
■共 催 名古屋市(守山区役所、守山土木事務所、守山生涯学習センター)
■協 力 蛭池のマメナシを守る会

・主催者の雨池ホタルの会の方からは、雨池の歴史についての
説明をしてもらいました。

・日照不足で開花率が下がっていたマメナシの周辺のつる植物などの
伐採作業中。

・作業終了後には、指導してもらった板倉樹木医に全体の講評と今後のボランティア作業に対してアドバイスをしてもらいました。
・マメナシ周辺も明るくなり、再来年の開花が期待できます。

2.「まめなしのある風景 秋の観察会」の開催
~サルも食べないマメナシの実の観察~
4月に開催した「まめなしのお花見&観察会」のアンケートでも参加型の観察会が好評であったことから、秋のマメナシ果実の観察会を参加型で開催しました。
■日 時 平成28年10月29日(土)AM
■場 所 守山区 御膳洞 蛭池
■参加者 61名(講師・ボランティアスタッフを含めると82名参加)
■概 要 多度では「サルも食べない」といわれているマメナシの「糖度測定」、
結実数調査、「マメナシの健康診断」や「耕転作業」などを実施
■主 催 名古屋市(守山区役所、守山土木事務所、守山生涯学習センター)
■共 催 守山自然ふれあいスクール
■協 力 蛭池のマメナシを守る会、雨池ホタルの会、東谷山フルーツパーク
【糖度測定】

糖度測定の講師は東谷山フルーツパークの横山さん
食用ナシも持参してもらい、糖度測定と試食もさせてもらいました。
【結実数調査と生存率実験】

(右図は名古屋工業大学の資料より引用)
結実数調査と生存率試験の講師は、名古屋工業大学(保全生態学研究室)
の豊田さんにお願いしました。
観察会の参加者には、果実数を数えてもらい、果実を輪切りにして種子も観察してもらいました。

(右図は名古屋工業大学の資料より引用)
観察会と平行して、名古屋工業大学(保全生態学研究室)の皆さんで蛭池の
マメナシ(62本)の結実数調査と果実の採集を実施してもらいました。
【マメナシの健康診断】
板倉樹木医の指導でマメナシの健全度の判定を行いました。

【耕転作業】
マメナシの埋土種子の発芽を期待して耕転作業を行いました。



蛭池の日当たりのよい場所のマメナシは、結実数も多い


マメナシの果実は熟すと紫色に変化し、渋みも抜けてくる(写真右上)

観察会は4グループに分かれて、4つの参加型コースを順番に廻ってもらいました。今回の観察会でも多くの講師の方と「愛知守山自然の会」、「雨池ホタルの会」、「蛭池のマメナシを守る会」など多くのボランティアスタッフのご協力で、楽しくマメナシのことを学ぶことができました。
観察会のアンケート結果は、参加者の満足度も高く、多くのコメントをいただきました。
【参考 アンケート結果抜粋 満足度】

※アンケート集計は守山区役所地域力推進室
守山区役所のホームページの中の「守山自然ふれあいスクール」にも観察会のことが紹介されています。
http://www.city.nagoya.jp/moriyama/page/0000082879.html

3.日本造園学会 中部支部大会で市民・大学・行政連携の仕組みを発表
守山自然ふれあいスクールの会長の名古屋市立大学の岡村教授が日本造園学会の中部支部長をしておられるご縁で、11月20日に金沢市の金沢美術工芸大学で開催された中部支部大会で、下記のタイトルで守山土木事務所から、守山区での活動を情報発信してきました。
【発表内容】
「絶滅危惧種のマメナシの保全活動における市民・大学・行政の連携の事例について」 ~次世代に「まめなしのある風景」の継承をめざして~


担当:守山土木事務所副所長 坂井 隆広
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