川名公園 全集中!防災の呼吸!
こんにちは、昭和土木事務所です。
広路小学校5年生の授業で、11月18日・19日の2日間にわたり、合計71名の児童の皆さんに、公園内の防災施設の説明を行いました。
防災授業の開催ということで、実際に川名公園を整備していただいた、一般社団法人名古屋市造園建設業協会(以下、名造協)の皆さんにも、施設説明の講師として、ボランティア活動の一環でご参加いただきました。

当日朝に市内に大規模な地震が発生したと想定し、まずは業者さんから土木事務所職員が、被害の状況報告を受けています。そのやりとりを子ども達も真剣に聞いています。

公園の電気が使えないので、これから広域避難所である川名公園に避難してくる市民の皆さんのために、一緒に園内防災施設の設営をしていただきます。
まずは「かまどベンチ」です。今年は「かまど」という名前のおかげで、子どもたちも、始まる前からそわそわして説明も楽しそうに聞いてくれました。

かまどの炭に炎を灯した時には、歓声があがりました!来年もこの話題で盛り上がれるといいですね。

このかまどベンチは、今回ボランティアで参加していただいている名造協の皆さんから、寄付していただいた物になります。
その当時は、よもや数年後に講師として、子どもたちに使い方の授業を行うとは思ってもみえなかったでしょうが・・・
次に、仮設トイレとトイレ用の水を汲むための井戸を組み立てます。

井戸を組み立てて、一生懸命2人で呼吸を合わせながら、地下55mから水を汲み上げました。

汲み上げた水をバケツに入れて、仮設トイレの貯水槽まで運んで給水します。子どもたちも、「重い!電気が無いと大変だ。」など、お互い色々な感想を話をしながら運んでくれました。

トイレの水を流すこと一つをとっても、災害が起きてしまうと、ひと苦労です。普段の何気ない生活を送るのがいかに恵まれているかということも実感できる良い機会になったと思います。
防災パーゴラは普段は日よけのない状態になっているので、屋根になる幕を張ります。幕にロープが付いているので、みんなで反対側に向かって交代しながら投げました。1回で出来てしまう子もいて、大歓声を浴びて一躍ヒーローに!

ロープを反対側に投げたら、引っ張って屋根の上に幕を張ります。

屋根も無事取り付いて完了です!皆さまお疲れ様でした。

最後に、かまどベンチで沸かしたお湯を利用して、アルファ化米を調理します。アルファ米が入った袋にお湯を注いで、出来上がりを待ちます。

見た目は普通の精米と変わらないのに、これが普段食べているご飯にどのようにしてなるのか、大人も子どもも興味津々です。
出来上がりを待つ間に、防災施設や公園についての質問コーナーを設けました。児童の皆さんは事前学習をしており、「防災の備蓄食料は何日分あるのか?」「公園をなぜここに作ろうと考えたのですか?」等、主催をした土木事務所、区役所の職員も再度考えさせられるような質問を多数いただきました。

質問が終わる頃には、アルファ化米も美味しくできあがりました。児童の皆さんは、施設設営で疲れたうえに、昼食前ということもあり、「美味しいごはんになった!」と友達同士で楽しみながら味わっていました。

今回、初めての試みで防災設営授業を行ったところ、児童の皆さんに非常に楽しく設営の方法や、施設の使い方を学んでいただけましたので、今後も継続的に関係公所、各団体のご協力をいただきながら開催したいと考えています。

この防災授業が、今後発生すると予想される南海トラフ地震の際に少しでも役に立つことがあれば土木事務所としては喜ばしい限りです!
ご協力いただいた皆さん、参加していただいた児童の皆さん本当にありがとうございました。来年度以降も、訓練機会があればぜひご参加ください。
担当:昭和土木事務所