道路工事のお話 パート5 (舗装工事1)
引き続き、江川線整備事務所で行っている工事の紹介です。
以前のブログでは、工事をする準備の「交通規制」をお話ししました。
今回は、道路の舗装工事で何をしているのかをご説明していきます。
まずは、道路の中はどうなっているか見てみましょう。道路の進む方向に直角に切ってみると下の図(断面図)のようになっています。

この場所は大型のトラックが多く通行しているので、今ある舗装を取り壊して、車道をより丈夫なコンクリートの舗装に作り変えます。
車道の中はどうなっているか、さらに詳しく見てみると次のようになっています。

コンクリートで車を支えても、下がふにゃふにゃだと、でこぼこになってしまいます。そこで、コンクリートの下もアスファルトや砂利を敷き、さらに、その下の元ある土を固くして、強固なものにしています。
ここの場所は昔、海であったので大変弱い地面です。そのため、図のように約1mの深さまで工事をして強い道路にします。
道路を強くする工事では、現地の土にセメントを混ぜて固くすることによって捨てずに利用したり、砕いた石(砂利)を使って工事費を安くしています。
工事の手順としては
① 舗装取壊し工
今ある舗装(アスファルト・砂利)を取り壊して、外に運ぶ
② 路床改良工
一番下の土の部分(路床)にセメントの粉を混ぜて固く改良する。
③ 路盤工
砕いた石(砂利)を敷き詰める。
④ 中間層工(アスファルト舗装)
アスファルト(中間層)を敷いて面を平らにする。
⑤ 表層(コンクリート舗装)
コンクリート(表層)を流し込み平らにする。
今回のブログでは、「①舗装取壊し工」「②路床改良工」について、写真を使って解説していきます。
① 舗装取壊し工(今ある舗装の撤去をします。)
・壊したくないところに影響を与えないように、取り壊す範囲をカッターで縁を切る。

・舗装に穴をあける。壊しやすいように割れ目を入れます。

・端から爪をひっかけて砕く。ハサミで小さくして運びやすいように壊します。

・油圧シャベルでダンプカーに積み込み、運び出します。


私たち監督員は、現場で壊しているときに破片を飛ばして車などを傷つけることがないかを見たり、きちんと計画通り撤去しているかを確認します。また、トラックで運ぶ時は積みすぎていないか、落とすことはないかを確認しています。
② 路床改良工
昔、海であり地面が柔らかいのでセメントを混ぜ固くします。

・セメントの粉が入った袋を区画ごとに並べて使用量を確認しながら混ぜていきます。
・油圧シャベルで土とかき混ぜる
・ブルドーザーでならす。
・振動ローラーで締め固める
事前に必要なセメント量を調査して決定し、私たち監督員は、その量が混ざっているかや決められた深さまで混ぜているかを現場で確認しております。
このように、大きな力をかけて穴を開けたり砕いたりしており、騒音や振動などを発生します。皆様には多大なご迷惑をおかけしますが、ご理解をよろしくお願いします。
次回は③路盤工、④中間層と⑤表層工についてお話ししたいと思います(予定)。
担当:江川線整備事務所
以前のブログでは、工事をする準備の「交通規制」をお話ししました。
今回は、道路の舗装工事で何をしているのかをご説明していきます。
まずは、道路の中はどうなっているか見てみましょう。道路の進む方向に直角に切ってみると下の図(断面図)のようになっています。

この場所は大型のトラックが多く通行しているので、今ある舗装を取り壊して、車道をより丈夫なコンクリートの舗装に作り変えます。
車道の中はどうなっているか、さらに詳しく見てみると次のようになっています。

コンクリートで車を支えても、下がふにゃふにゃだと、でこぼこになってしまいます。そこで、コンクリートの下もアスファルトや砂利を敷き、さらに、その下の元ある土を固くして、強固なものにしています。
ここの場所は昔、海であったので大変弱い地面です。そのため、図のように約1mの深さまで工事をして強い道路にします。
道路を強くする工事では、現地の土にセメントを混ぜて固くすることによって捨てずに利用したり、砕いた石(砂利)を使って工事費を安くしています。
工事の手順としては
① 舗装取壊し工
今ある舗装(アスファルト・砂利)を取り壊して、外に運ぶ
② 路床改良工
一番下の土の部分(路床)にセメントの粉を混ぜて固く改良する。
③ 路盤工
砕いた石(砂利)を敷き詰める。
④ 中間層工(アスファルト舗装)
アスファルト(中間層)を敷いて面を平らにする。
⑤ 表層(コンクリート舗装)
コンクリート(表層)を流し込み平らにする。
今回のブログでは、「①舗装取壊し工」「②路床改良工」について、写真を使って解説していきます。
① 舗装取壊し工(今ある舗装の撤去をします。)
・壊したくないところに影響を与えないように、取り壊す範囲をカッターで縁を切る。

・舗装に穴をあける。壊しやすいように割れ目を入れます。

・端から爪をひっかけて砕く。ハサミで小さくして運びやすいように壊します。

・油圧シャベルでダンプカーに積み込み、運び出します。


私たち監督員は、現場で壊しているときに破片を飛ばして車などを傷つけることがないかを見たり、きちんと計画通り撤去しているかを確認します。また、トラックで運ぶ時は積みすぎていないか、落とすことはないかを確認しています。
② 路床改良工
昔、海であり地面が柔らかいのでセメントを混ぜ固くします。

・セメントの粉が入った袋を区画ごとに並べて使用量を確認しながら混ぜていきます。

・油圧シャベルで土とかき混ぜる

・ブルドーザーでならす。

・振動ローラーで締め固める

事前に必要なセメント量を調査して決定し、私たち監督員は、その量が混ざっているかや決められた深さまで混ぜているかを現場で確認しております。
このように、大きな力をかけて穴を開けたり砕いたりしており、騒音や振動などを発生します。皆様には多大なご迷惑をおかけしますが、ご理解をよろしくお願いします。
次回は③路盤工、④中間層と⑤表層工についてお話ししたいと思います(予定)。
担当:江川線整備事務所