舗装道目地補修工事を実施しました!
7月下旬、緑土木事務所管内にて舗装道目地補修工事を実施しました。
「目地補修」と聞いて、馴染みが少ない方もいらっしゃると思います。今回は目地補修工事の目的や施工内容についてご紹介いたします!
「目地」とは“ひび割れ”のことで、今回の工事では舗装にできたひび割れを埋める作業を行います。本市ではアセットマネジメント(=公共施設を計画的に維持管理し、経費を抑えること)の考え方から、幹線道路において舗装のひび割れを早期に補修し、舗装の長寿命化を図ります。舗装にできたひび割れを放置し続けると、水が浸入することで路盤(=舗装下にある砕石などの層)が劣化し、舗装全体が急激に劣化する可能性は高まります。これらを踏まえて、目地補修工事は舗装のひび割れから水の侵入を防ぎ、路盤を損傷から守る目的で実施されます。

今回の目地補修では、溶かした「シール材」と呼ばれる材料をひび割れの中に注入し、冷え固めることでひび割れを埋める方法を用いました。具体的な工程を説明します。
1.ひび割れ部の清掃:作業を始める前に、ひび割れに入った砂やゴミなどを取り除きます。材料が作業後に取れることを防ぐため、ひび割れ内部が湿っている場合はバーナーなどを用いて乾燥させます。

2.プライマーの塗布:材料がひび割れ内部で十分に粘着するように、材料注入前にプライマー(=接着剤のようなもの)を塗ります。

3.材料の溶解:専用の機械を用いて、材料を高温で溶かします。機械の表示を確認し、温度管理を行います。

4.材料の注入:溶かした材料をひび割れの中に流し込みます。ムラができたり冷めたりしないように、流し込みは素早く行います。

5.付着防止材の塗布:材料が通過車両に付着しないように、付着防止材(=石粉など)を散布します。材料のべた付きなど不具合がないことを確認し、作業を終えます。

▼着手前

▼完了後

緑土木事務所では、この他にも多くの工事を計画・実施しており、より良い土木施設を目指して業務を進めております。市民の方・来訪される方におかれましては、通行規制など工事に伴う規制等にご協力いただけますと幸いです。
担当:緑土木事務所